あまり表立って言うようなことでは無いと思いますが、この2年くらいで家の価格が下がる可能性があります。
理由は新型コロナウイルスの感染拡大の対策で、景気が悪くなり、コロナ前に家をローンで購入した人が手放す可能性もあるし、逆に家を購入しようとしていた人も先行きの不安から家の購入を控えるなどの理由が考えられるからです。
コロナの自粛期間中に、今後の僕たちの生活がどのように変わっていくのか考えていたときに、「家の価格は下がるかも…」と思っていましたが実際にニュースで、収入が無くなって家を手放さざるを得ない人が出ていました。
そのこと自体は「痛ましい」と思う一方、家の需要が減ると、供給過多になって価格が下がるという推測は当たりそうだと思いました。
元々、日本の平均所得はバブル以降、右肩下がりでにも関わらず、住宅の価格は上昇傾向にあったので、どこかで狙い目があるとは思っていました。。。
▼日本の平均住宅価格推移と、日本人の平均所得推移
はじめに、「この2年くらい」で住宅の価格が下がると述べたのには理由があります。2008年のリーマンショックのときのマンション価格を見てください。リーマンショックが起こった直後に一度下がったマンション価格は、その後もじわじわと2~3年かけて価格を下げています。
なぜ「じわじわ」なのか理由を調べて、考察してみました。(データと考察のソース:ニッセイ基礎研究所、国税庁)
1.家を購入した人が手放すケース例えば、あなたが住宅ローンを組んでいる最中に、コロナにより職を失ったとしましょう。せっかく購入して、いくらかローンを払ってきた家を直ぐに手放すでしょうか?
あなたに貯金があれば、答えはノーだと思います。貯金で生活費とローンを払って、次の職を探すのが普通です。みんな次の職が見つかれば、それに越したことは無いですが、そうもいかないのが現実です。
その場合、家を手放すことを決断せざる得ないことになると思いますが、それはコロナにより職を失った直後ではなく、少し遅れたタイミングになるはずです。
2.建て主(プレサンスや積水など)が価格を下げて販売するケース上記のように、個人が家を購入して、ローンを払っているケースとは異なり、企業がマンションなどを建てて、それを個人に販売するケースです。
この場合、マンションなど家の建設計画(投資計画)は数年かけて行われるが、その費用(投資)の回収はマンションや家を販売したときにしかできないのがポイントになります。
簡単に言うと、結構な大金をかけてマンションや家を建てたのに、安売りできない!という考えです。ひょっとしたら、市況が回復して高く売れるようになるかもしれないという考えで暫く価格は下げないでしょう。しかし、マンションや家は築年数が増えるほど価値が下がるので、株のように塩漬けすることもできません。どこかのタイミングで当初見込んだよりも安く売るしかなくなります。リーマンショックから紐解くと、コロナ後も大体2~3年の間という答えになります。
人の不幸を喜ぶわけではない。ただ単に自分が家を購入するとしたら、どのタイミングがいいかな?と思っただけです。(エクスキューズぽいですが)
今、家を買おうとしている方にも今の市況を考えて、本当にこのタイミングでいいのか、一考の役に立てれば幸いです。
コメントを残す