韓国問題で言われているホワイト国という単語について

日本が韓国をホワイト国から外すと言っているが、「ホワイト国」という単語について知っている人は、どれほどいるのでしょうね。

 

マスコミも断片的な情報、もしくはホワイト国という単語を知ってるの前提で話を進めていることが多いです。

 

仕事で安全保障貿易管理に絡みのある人しか分からない単語ですので、簡単に分かりやすく説明します。

 

ホワイト国とは一言で言うと「信頼できる国」です。日本から海外へ品物を出すとき、それが戦争に使われる可能性がある危険な物だったらヤバいですよね。

 

だから、基本的には国が

  • 海外に出していいもの
  • 海外に出したらダメなもの
  • 海外に出したらダメかもしれないもの

の3種類に仕分けして、「海外に出したらダメかもしれないもの」については、国に許可を求めるようにしているのです。

 

万が一の軍事転用を考えると、どうしても色んな物を規制せざるを得ません。例えば、ゲーム機のプレイステーション4やスポーツ用品に使われるカーボン(炭素繊維)は改造すれば軍事転用できるとして、「海外に出したらダメかもしれないもの」になっています。

 

「海外に出したらダメかもしれないもの」を全て、輸出規制していたら手続きがめんどくさくて、貿易がスムーズにできません。

 

いちいち国に「アメリカにPS4出してもいいですか?」って手続きして聞くのもめんどくさいですよね。

 

だから「信頼できる国(ホワイト国)」に輸出するんだったら「海外に出したらダメかもしれないもの」については、国の許可なくても出していいよ、という制度を作ったのです。(出したらダメなものはホワイト国だろうがダメ)

 

アメリカをはじめ、多くの国がホワイト国となっていますが、イランやイラクなど戦争の兵器に転用する可能性のある国は非ホワイト国となっています。

 

韓国も今まではホワイト国でしたが、韓国企業が海外に輸出しているものを、韓国政府が管理できていないとして、今回非ホワイト国にすることにしました。

 

非ホワイト国だと取引が制限されまくるので、日本、韓国双方にダメージがあります。

 

しかし、韓国が非ホワイト国になることで、日本にどれほどの影響があるかと言われると、半導体や電子機器の業界以外は、ほとんど影響が無いんじゃ無いでしょうか?

 

マーケット自体は小さいし、サムスンやLGなどの半導体や電子機器の業界以外で世界的にシェアが大きいものって聞かないですからね。

 

個人的には、韓国が非ホワイト国になるのは当然だと思います。嫌なら、ちゃんと自分の国の企業が海外にどんなものを出しているのか管理すれば良いだけの話ですからね。

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