普通の使い捨てマスクは洗ってもウイルスに効果があるのか?

新型コロナウイルス関連のニュースを見ているとマスクを洗って使いまわしている人がいるようですが、結論から言うと効果が弱くなるのでまだ在庫に余裕があるなら止めた方がいいです。

もちろん、今はマスクが欲しくても手に入らない状況なので在庫が無くて、仕方なく…という場合はマスクをしないよりはマシなので洗ってでも使ったほうが良いです。

今回は、なぜマスクを洗うと効果が落ちるかについて簡単に紹介します。

普通の使い捨てマスクは洗ってもウイルスに効果があるのか?

マスクの効果が落ちるかどうかを考えるには、まずマスクの構成を知っておく必要があります。

全てのマスクに当てはまる訳ではないですが、「繰り返し使える」と書かれているマスク(ポリウレタンの微多孔膜が多い)以外は、不織布と呼ばれる化学繊維の積層体がゴミ(埃や花粉、ウイルス等)を除去する機能を担っている場合が多いです。

▼ポリウレタンマスク
▼普通のマスク(不織布)不織布には目に見えない孔が空いており空気は通すが、ゴミは通さないようになっています。

不織布の孔のサイズは製造条件を変えれば、もっと細かくすることもでき、もっと細かいゴミも取ることができるようになるのですが、孔のサイズを細かくすると通気性が悪くなり、息苦しくなります。

マスク用途に使う不織布の孔は息苦しくならないように数マイクロ〜数十マイクロメートル程度の孔のサイズに設計されていることが多いです。

ところで、ウイルスの大きさは大体どの程度が知っていますか?大体0.02〜0.1マイクロメートルです。不織布の孔よりも全然小さいので、不織布をそのままマスクにしてもウイルスは貫通してしまうんです。そこで不織布に特殊な処理を加えるんです。静電気を不織布表面に固定化する帯電処理を行うと、ウイルスが静電気に引きつけられ不織布にくっつくか、静電気と反発し除去されるようになります。説明が長くなりましたが、帯電処理がウイルス除去のミソです。しかしマスクを洗うと、この帯電処理の効果が著しく落ちてしまい、ウイルスがマスクを貫通してしまうようになります。だから、マスクの在庫があるうちは洗わない方が良いです。

一方、くしゃみで飛んできたウイルス入りの飛沫くらいは、洗ったマスクでも防げるので、在庫がない場合は、洗ってでも使った方がマシなんです。

新型コロナウイルスの流行は長引きそうで気が滅入りそうですが、きちんと正しい対策して一緒に乗り切りましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

どうも、ヤツです。 リアルでは企業で研究・開発してますが、将来見えすぎてマジつまらんという思いからブログ始めました。 生活していて、役に立つこととか、お得なことを発信しています。