お風呂場の天井に撥水コーティング!効果を検証しました!

お風呂場の壁や天井に水滴が付いて、困っていませんか?

例えば、お風呂場の天井に付いた水滴が、お風呂に入っている時に頭の上へ落ちてきたり、壁が濡れて黴が生えてきたりすると、ストレスですよね。

新築の時は、壁材や天井材の撥水加工が良く効いて、水滴が付着することは少ないと思いますが、年数を経る毎に撥水性能は落ちていきます。

撥水性能が落ちる原因は表面が水に馴染みやすい状態になっていることが大きな原因です。水が馴染みやすい状態とは水酸基(-OH)やカルボキシル基(-COOH)などの所謂、親水性基が壁材や天井材の表面に出ていることを表しています。

加工されたばかりの、お風呂場の壁材や天井材などは、元々、あまり親水基のないプラスチックで出来ていているものの、撥水性を出すには不十分です。そこでシリコーンやフッ素などの水と馴染みにくい疎水性の成分をコーティングすることで撥水性を出しているわけです。

この撥水性を示すシリコーンやフッ素が経年により、酸素と反応して親水性の物質に変わったり、または物と接触して削れたりして水に馴染みやすくなってしまいます。

したがって、撥水性が落ちてきたら再度、撥水成分をコーティングすれば良いのです。今回、台所の流しやお風呂場などの水回りに適した撥水スプレーを見つけましたので、効果の検証含めて紹介します。

お風呂場の天井に撥水コーティングをしてみたので、効果を検証しました!

撥水スプレーの効果を検証するために、撥水スプレーを使用する前に、お風呂場の天井に付着した水分の量を測った。

その後、撥水スプレーを天井に塗布して、同条件で、お風呂場の天井に付着した水分量を測り、撥水スプレー塗布前に計測した水分量との差分を算出し、撥水スプレーの効果を定量的に測った。

撥水スプレー塗布後の天井の水分量は1週間、継続して測定し、経時的に撥水スプレーの効果を検証することとした。

測定条件

  • 測定時間  : お風呂場の天井に付着した水分量はPM8時頃計測した。
  • 測定環境  : お風呂に入った後、お風呂のお湯を抜き、翌日お風呂にお湯を入れる直前に測定した。換気扇は24時間回し続けた。
  • 水分量の測定: 水分を貯めておける結露取りワイパーを使用して、天井に付着した水分量を測定した。

▼結露取りワイパーワイパーで、天井に付着した水分を除去することができ、除去された水はワイパー下部にあるタンクへ集められます。タンクへ集まった水分量をスケール(測り)で重量測定することで、天井に何gの水分が付着していたかを定量的に測定します。

※タンク付きの結露取りは、測定抜きにして便利ですよ。普通のワイパーと違って、タンクに水が溜まるので、取った水分が下に落ちたりしません。取った水分すべてを流しなどへ捨てることができるので、非常に衛生的です。

▼天井に付着した水この水が、お風呂に入っている時に上から落ちてくる瞬間がたまらねぇんだ!本当にイライラします。

▼天井に付着した水を結露取りワイパーで除去し、水分量を計測天井に大量に溜まった水を取るって、とっても気持ちいい!!一瞬で結露取りワイパーの水が満タンになっていきます。なんと、撥水スプレー塗布前の天井からタンク4回分の水分(320g)が取れました。

▼撥水スプレーをクッキングペーパーに吹き付ける天井の水分を取り切ったところで、いよいよ天井に撥水スプレーを塗布していきます。直接スプレーするのではなく、クッキングペーパーなどへ撥水剤を染み込ませ、天井を拭くことで安全に撥水コーティングすることができます。

※シリコーンやフッ素などの疎水性の材料は、肺に良くないことが多いので、直接スプレーしない方が良いです。

▼お風呂の天井に塗布お風呂の天井にしっかりと撥水剤を塗りつけます。上を向きながらの作業なので、首がしんどいですが、なんとか天井の撥水コーティングが完了しました!

それでは、撥水コーティングの効果を見ていきましょう。

測定結果

いきなり結果から言いますが、撥水スプレーの塗布前と後では天井に付着する水分量に3倍の差が生じました。

▼水分量の推移グラフ 撥水スプレーを塗布する前に天井に溜まった水分量は320gでした。一方、撥水スプレー後は1週間を通して約100gとなり、お風呂に入っている間、頭の上に水滴が落ちてくることは無くなりました。

▼撥水スプレー塗布前後のお風呂の天井撥水スプレー塗布後も、多少は水分の付着は見られますが、塗布前と比べて明らかに付着の様子が違います。

何故、こんなに水の付着量が減ったかについて説明します。

考察

前述の通り、天井の材料の表面が親水性だったのが、シリコーンとフッ素のスプレーをすることで疎水性のコーティング(膜)に変化したことが大きな原因です。

お風呂の浴室内の水蒸気が冷たい天井に触れることで水蒸気から水滴に変化しますが、そもそも天井が疎水性だと水蒸気が天井に付きにくくなるので水滴もできにくいという訳です。

使用した撥水スプレー

▼超撥水スプレー実は、撥水性能には幾つかグレードがあります。撥水 < 強撥水 < 超撥水とあって、超撥水が一番撥水性が強いんです。

難しいことは割愛しますが、どれだけ水をはじきやすいかで、これらのグレードは決まってきます。最も水を弾きやすいのが「超撥水」です。水回り用の撥水剤であって、お風呂に使用可能で、しかも「超撥水」性能である、ティポスの超撥水コーティング剤を使用して、お風呂の天井の結露対策を行いましたが効果抜群でした。

 

2 件のコメント

  • ありがとうございます。
    科学的説明で大変わかりやすくかったです。
    1点教えて頂きたいのですが、コーディング後の持続性はどうだったでしょうか?
    1か月?半年?
    よろしくお願い致します。

    • コメントくださり、ありがとうございます。
      大体1ヶ月程度で撥水性能が落ちてくるように感じています。
      ご連絡が遅くなり、申し訳ございません。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    ABOUTこの記事をかいた人

    アバター

    どうも、ヤツです。 リアルでは企業で研究・開発してますが、将来見えすぎてマジつまらんという思いからブログ始めました。 生活していて、役に立つこととか、お得なことを発信しています。