新型コロナウイルスの第二波が来そうですが、経済は止めずに「with コロナ」で上手くコロナと付き合っていこうという方針で世の中進んでいます。
その取り組みの一環として「Go To キャンペーン」が開催されようとしています。
政府は予算総額1.7兆円を拠出し以下のキャンペーンを行う予定にしています。
- Go To Travelキャンペーン
- Go To Eatキャンペーン
- Go To Eventキャンペーン
この内、Go To Travelキャンペーンの予算は1.1兆円と非常に大きく、旅行代が最大50%還元されます。
Go To Travelキャンペーンは、その他のキャンペーンに先んじて開催されることもあり、非常に注目です。
Go To Travelキャンペーンは、ほぼ全ての国内旅行が対象となっており、個人での宿泊や旅行代理店経由での交通+宿泊のセットプランも還元されます。
旅行代理店経由での旅行の場合、Go To Travelキャンペーンに加えて独自の割引やポイント還元を行っているところもあり、おトクに旅行するには詳しく知っておく必要があります。
そこで、本記事ではGo To Travelキャンペーンの仕組みと、独自割引、ポイント還元を行っている旅行代理店について紹介します。
✔︎残念ながら、東京都民の旅行、東京都民以外の東京への旅行はGo To Travelキャンペーンの対象外です。
Go To Travelキャンペーンの仕組みと追加割引を知っておトクに旅行
✔︎9月(未定)までは35%,以降は50%還元
Go To Travelキャンペーンの仕組み
Go To Travelは旅行代金(税込)の最大50%が政府から還元されるキャンペーンです。割引の対象は宿泊を伴う旅行か日帰り旅行かによって異なります。
宿泊旅行、日帰りともに、ほぼ全ての旅行が還元の対象となりますが、一部還元の対象とならないこともあります。以下で詳しく説明します。
宿泊旅行
宿泊旅行の場合、旅行代理店や予約サイト経由で宿泊+交通のセットプランを申し込むと、宿泊費だけで無く、交通費も含めて、還元の対象となります。
一方、個人が旅行代理店や予約サイトを経由せず、直接宿に電話するなどして、宿泊のみ予約した場合に注意が必要です。なんと、その宿に行く/帰るための交通費は還元の対象となりません。
また、小さな宿で予約システムが無いところも宿泊費の還元の対象から外れる可能性があります。
▼以下、観光庁Go To TravelキャンペーンのQ/Aから抜粋
Q:旅行会社を介さずに宿泊施設が旅行者に直接宿泊商品を販売する場合(いわゆる宿直販の場合)について、宿泊代金の割引支援の対象となるのか。HPによる申し込みの場合はどうか。電話による申し込みの場合はどうか。
A:宿泊施設の予約システムを通じて宿泊記録が外部に確実に蓄積・保管される仕組みが構築されているなど、適正な執行管理のための体制が確保されていることを条件に、支援対象となる。
大事なことなので覚えておきましょう。
▼宿泊旅行のルールまとめ
✔︎宿泊を伴う性風俗店の利用は還元の対象になりません。
日帰り旅行
日帰り旅行についても同様です。旅行代理店や予約サイトを経由せず、例えばイチゴ狩りを直接、農園などに申し込んだ場合は還元の対象となりません。
しかし、旅行代理店や予約サイト経由で交通とセットでイチゴ狩りを申し込んだ場合、交通費イチゴ狩りの費用も還元の対象となります。
日帰り旅行は、旅行代理店または予約サイト経由の申し込みがマストですね!
▼日帰り旅行のルールまとめ
還元率について
還元の上限は宿泊一泊につき1.4万円(35%)または2万円/人(50%)で、旅行の時期によって還元率が異なります。
7月22日〜9月まで(未定)はGo To Travelキャンペーンの試用期間で宿泊還付金(最大35%)しかもらえません(最大1.4万円)。一方、9月以降は本格運用となり、加えて地域共通クーポン(最大15%)も貰えます(最大2万円)
- 7月22日以前に予約していた場合でも、宿泊日が7月22日以降であれば還元の対象となります。
- 9月(未定)以降にもらえる地域共通クーポンは1枚1000円のクーポンで旅行先の店舗で使用可能になる予定。
▼還元金額と時期の図
▼還付金のイメージ出典:観光庁HP
✔9月以降にならないと地域共通クーポンは貰えない。
従って、還付金を最大限に受け取りたいのであれば、9月(未定)以降に旅行に行くべきですが、余り旅行の時期が遅いと還付金を受けられなくなる懸念があります。
それは予算上限(1.1兆円)に到達すると、キャンペーンが終了する懸念です。Go To キャンペーンの特徴として、利用者1人あたり、連泊制限がなく、かつ何度でも利用可能という点が挙げられます。
「連泊制限が無い」という点について説明します。例えば2泊3日、10万円/人のツアー旅行に参加したとしましょう。(往復の交通費、宿泊費込み)
すると、宿泊還付金も地域共通クーポンも2日分もらえる(計4万円貰える)ということです。
▼連泊制限なしのイメージ出典:観光庁HP
✔︎余談:Go To Travelキャンペーンには2つの上限がある。1つは1泊上限2万円/人の還元、2つ目は最大で旅行代金の50%までしか還元されないことである。2泊の旅行だと還元が最大で4万円。8万円ぴったりの旅行をすれば、ぴったり4万円の還元を受けられるため最もおトク。
次に「何度でも利用可能」という点について説明します。上記の旅行から帰ってきた翌日に、友達に誘われて1泊2日、2万円/人の温泉旅館に宿泊したとしましょう。
前回の2泊3日の旅行でGo To Travelキャンペーンを利用しているから還付が受けられないと思いきや、その後の1泊2日の旅行の分についても還付が受けられます。
▼何度でも利用可能のイメージ出典:観光庁HP
予算1.1兆円と聞くと多いように思えますが、実は最大でも国民の半分以下くらいしか、Go To Travelを利用できません。
なぜなら、一泊につき2万円の還付金を予算で割ると、5千5百万泊にしかならないからです。1億2千万人以上いる日本人の半分以下しか利用できませんね。
何泊も宿泊する人や何度も旅行に行く人がいれば、その分だけGo To Travel キャンペーンを利用できる人は減っていきます。
9月以降に旅行する場合でも、なるべく早く旅行に行った方がいいと思います。
還付金申請(7月22日〜7月27日くらいまでの旅行)
7月22日~27日くらいまでの間に旅行へ行った場合は、還付金を受け取るために自身で手続きが必要になります。
申請期間は8月14日(金)〜9月14日(月)までです。
ややこしいことに、旅行の予約方法によって還付を申請する相手が異なります。その違いを以下に書きます。
○旅行業者等を通じた予約で旅行前に決済をした場合
この場合、申請先が「旅行代理店や宿泊予約サイト」になります。要は以下の条件の両方を満たしている場合です。
- 旅行代理店や宿泊予約サイト経由で旅行を予約
- クレジットカードなどで事前支払いを済ませている
申請に何が必要かは各旅行代理店や宿泊予約サイトに記載されています。
○宿泊施設へ直接予約手続きを行った場合や予約サイトで予約手続きを行い、宿泊施設で支払いをした場合
この場合、申請先は「キャンペーン事務局(観光庁)」になります。要は以下の条件の両方を満たしている場合です。
- 旅行代理店や宿泊予約サイトを経由せず、宿へ直接予約し、事前に支払いまたは現地で支払いした場合
- 旅行代理店や宿泊予約サイト経由で予約したが、支払いを現地で済ませた場合
この場合、以下の書類を自身で直接、観光庁へ提出する必要があります。
- 事後還付申請書(キャンペーン事務局HP、宿泊施設などで入手)
- 支払いの内訳が分かる書類(原本)
- 宿泊証明書(宿泊施設から入手)
- 口座確認書(キャンペーン事務局HP、宿泊施設などで入手)
上記添付の書類は、例えば「こんな書式」という位置づけなので、そのまま使う必要はありません。
特に「支払いの内訳が分かる書類」、「宿泊証明書」は旅行代理店や宿泊予約サイト、宿泊施設から貰った物を、そのまま添付すれば良いです。
▼自身で観光庁へ申請する場合のフロー図
7月27日以降、旅行業者、予約サイト、宿の直販予約システム等で準備が整ったところから、割引価格(35%割引)が自動適用されるため、自身での手続きは不要になります。
独自割引やクーポンを発行している旅行会社
僕が旅行するとき、旅行代理店・予約サイト合わせて有名な27社の価格比較を行っています。
今回のGo To Travelキャンペーンも同様に比較を行いました。結果、おトクになるのは2社だけでした。独自割引を行っているのが1社、割引クーポンを発行しているのが1社です。
以下で、その2社をサービス含めて紹介します。
一休(独自割引)
宿泊還付金のみの期間(7月22日〜9月(未定))、地域共通クーポンも貰える期間(9月(未定)〜2021年(未定))の両方を対象に、独自に5%ポイント上乗せ還元を行う予定にしています。
つまり還付金(35%還元)しか貰えない期間でも40%還元、地域共通クーポンも貰える期間では55%という破格な還元になります。
面倒な手続きをせずにサクッと予約したい場合は一休がおススメです。
▼一休の独自割引の概要
Relux(割引クーポン)
一休と比べると少し手続きが面倒ですが、還元率はピカイチです。
auスマートパスプレミアム会員(auのスマホキャリアで無くても使える)になって、毎月3のつく日(3,13,23)にreluxのクーポンくじが引けます。
大体15〜30%の宿泊割引クーポンが当選しますが、Go To Travelキャンペーンを組み合わせることで、還付金のみ(35%還元)の期間でも還元率50%オーバーで宿泊可能です。
会員ランクに応じて、更にポイント還元されるため、以下のような還元率になります。
▼20%オフクーポンを宿に適用(上高地の白樺荘、穂高側の部屋)
▼支払い68800円に対して4%のポイント還元(2752円)
加えて、支払いの68800円に対して35%の還付金(24080円)がもらえます。20%オフクーポンで17200円、ポイントで2752円、還付金で24080円の計44032円還元になります。
定価が86000円であったことから51.2%の還元になります。reluxは最低価格保証しており、他の宿泊予約サイトより高いことは滅多にありません。(同じプランで他社よりも高かったら問い合わせすれば値下げしてくれます)
auスマートパスプレミアム会員になる手続きの手間さえ惜しまなければ、最安値で宿泊できます。
✔︎auスマートパスプレミアム会員は月会費499円(税抜)ですが、1ヶ月無料キャンペーンをやっています。後は言わなくても分かりますね笑
▼reluxの割引について
✔︎余談:観光庁のGo To TravelキャンペーンのQ/Aを見ていると、興味深いネタがありました。
なんと、宿泊予約サイトや宿泊施設で貯まったポイントを現金化できます。
例えば、一休やreluxなどの宿泊予約サイトで獲得・保有しているポイントで宿代を払っても、ポイント分を含めて現金で還元してくれるというものです。
一方で、割引クーポンを利用して、割引かれた金額は還元の対象となりません。ポイントかクーポンか、どちらかしか選択できない場合は、ポイント利用の方が賢い選択だと思います。
○その他Go To TravelキャンペーンのQ/Aはこちら(115個のQ/Aが記載されています)
まとめ
- 国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援。(宿泊は上限2万円/人、日帰りは上限1万円/人)
- 支援額の内、①7割は旅行代金の割引に、②3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与。(②は9月以降の旅行のみ)
- 連泊制限や利用回数の制限なし。(何回でも使える)
- 独自の割引(一休)や割引クーポン(relux)もある。
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