災害が起こったら?緊急事態への備えは登山バッグに備蓄しよう!

60Lの登山バッグに1週間分の登山用品を詰め込むことが最強の緊急事態への備えです。

訳の分からないことを、、、と思うかも知れませんが意外とバカにできませんよ。

地震や津波、台風などの天災や原子力発電所のメルトダウンなどの人災で、家から急に飛び出さなくてはならないことが過去にありましたよね。

今後も、そのような災害に見舞われないとは限りません。そんなときに、備蓄していた大量の水や、保存食を持ち出す余裕があると思いますか?

答えはNOです。

簡単に素早く持ち出せることが大前提です。登山バッグであれば一瞬であれば持ち出すことができます。なんで登山バッグに拘るのかと言われると、僕が登山好きなのもありますが、要はコンパクトに持ち出せる必要があるのです。

災害が起こったら?緊急事態への備えは登山バッグ!

まず、災害の例として地震が発生したとしましょう。このとき、あなたはどんな行動を取るべきでしょうか?

とにかく、家から脱出すると考えた方はダメです。

まず、外へ避難するための通路を確保してください。扉を開けて脱出したらいいじゃん!というのは現実問題、通りません。なぜなら、扉がゆがんで開かなくなるからです。扉をこじ開けようとしている間に地震の後には津波が来るか、余震で家が崩れて巻き込まれる可能性が高いです。

次に、頭を保護して、大きな家具から離れることが大事です。このとき丈夫な机の下などに逃げ込めれば更にベターです。

最後に地震がいったん止んで、火元があるなら、消火しましょう。自宅が燃えるだけならまだしも、後々、周りの家に火が回らないようにしておきましょう。

最後に家を脱出して、避難生活を送る準備をしましょう。とはいってものんびりしている時間はありません。地震を例にとった場合、地震起因で発生した津波が家を飲み込むまでの時間は地震発生から約20分!とも言われています。(勿論、海からどれだけ離れているかに依ります)避難の準部に使える時間はどれほどあるのでしょうか?

何分で家から脱出する必要があるのか?

上記のように津波が来るまで20分という状況を想定しましょう。この20分間には、①地震が収まるのを待つ、②避難の準備をする、③避難場所へ逃げるの3つの動作が含まれています。

まず、①地震が収まるまでの時間は場所にもよりますが、東北大震災の際に気象庁が測定したデータによると、地震が収まるまでの時間は約3分(東北大震災参照)でした。

次に、③避難場所へ逃げるのに必要な時間は、上記同様に東北大震災を例に挙げると約5~10分の人が多かったです(内閣府調査結果p54)。

上記①と③の結果から②避難の準備をするまでの時間は約7~12分しかないことが分かります。(あくまで平均的な時間の話です)この間に、避難生活に必要な荷物を取り出し、家から出て、家族の安否を確認しなくてはなりません。避難生活に必要な荷物をのんびり、色んなところからかき集めている時間は無いですよね?

避難生活に必要な荷物は一か所に固めて、かつ直ぐに持ち出せる形にしておく必要があります。(大きなポリタンクに入った水や大きな容器に入った大量の食糧は持ち出せないし、持ち出せたとしても避難場所へ持っていくのは非現実的)

したがって、冒頭で説明したように登山バッグのように簡単に持ち出せる形でしかも、必要最低限のものをコンパクトに収納しておく必要があります。登山バッグをオススメするのはパッキングといって、上手く収納しやすい形状になっているからです。また、腰にベルトが付いていて、重量が重くなっても体全体に重量を分散させることができるため、背負いやすいというメリットもあります。

何を備蓄しておくのが良いのか?

避難するまでには意外と時間がなく、すぐ避難する必要があること。そのためにはコンパクトに持ち出せる形で避難生活用品を予めパッキングしておく必要があることは理解いただけたかと思います。

次は、具体的に何をパッキング(備蓄)しておけば良いのかを説明しますね。全部60Lのバッグに納まります。

ホイッスル

意外と人間の声というのは遠くまで届きにくく、大声を出しても、意外に遠くまで聞こえないんですよね。自力で脱出できない場所に閉じ込められたり、助けが必要なときに有効です。

▼怪我した時用に救助を待つ間の応急セットがあると治る良しです(テーピングは、なんやかんや使ってます)

▼登山のシチュエーションですが、声は届かないけど、ホイッスルは聞こえたみたいです。手を振ってくれました!(ちゃんと遭難でないことは合図で伝えました)

ヘッドランプ

災害は昼夜問わずやってきます。夜間に地震が発生したときのことを想像してみてください。当然周囲の電気は消えているでしょうし、明かりは無いに等しいです。そんな中、避難しなくてはならないのです。懐中電灯やペンライトでもいいですが、両手が空くヘッドライトの方が安全ですし、光量も大きなものが多いです。(ジェントスのヘッドライトが安くて、光量が大きくオススメ)

モバイルバッテリー(ソーラー充電タイプがオススメ)

太陽光さえあれば、携帯電話やスマートフォンの充電が行えるため、電源が確保できない状況下で役立ちます。僕は登山の縦走(山籠もりともいう)時に容量の大きな充電タイプのモバイルバッテリーとソーラーバッテリーを併用しています。

エマージェンシーシート

体温の低下を抑えるための防寒シートです。(銀シートともいう)非常にコンパクトで体に巻くと非常に暖かいです。登山でも遭難時の体温低下を防いで、体力を温存するために使います。(使う状況にならないことが一番ですが)

広げると体全体を覆えます。

レインウェア

合羽ではなく、防水性と透湿性を併せ持つレインウェアが最適です。(ゴアテックスなど)雨の中、動きながら避難、あるいは避難中の生活で、雨を防ぎながら、かつ蒸れない構造のレインウェアは重宝します。

▼ゴアテックスレインウェア(上下)蒸れて汗をかいた合羽などは不潔で病気にもなりかねないですからね。

寝袋&マット

避難生活を送る上で大切なのは、しっかりと睡眠をとって健康を維持することです。登山などで使う寝袋とマットは、災害時に非常に役立ちます。

布団に比べて軽量・コンパクトで、持ち運びが楽でスペースもとりません。特に、冬の避難生活では、地面からの冷気を遮断しないことには、寒くて眠れません。

▼寝袋:畳むと右下くらいになります冬山などの過酷な環境下で快適に睡眠がとれることを商品コンセプトとするマットは、避難所でも心強いアイテムとして活躍します。また、クッションとしての役割も果たしますので、体育館や教室のような硬い床では、大変重宝します。

実際に、標高3000m程度の場所のテント場なぞは地面もボコボコしていたり、斜めになっている場所も数多くありますが、寝袋だけでなくマットも有れば快適に寝ることができています。(飛行機やバス、電車で寝られない僕が寝られるので大概の人は寝られると思います)

▼マット:寝袋を使うなら必須(空気を入れるタイプと入れないタイプあり)僕のオススメは避難用なら空気を入れるタイプです。よりコンパクトに収納できるからです。

緊急シェルター(テントでも可)

(モンベル  ステラリッジテントサイトⅠ型)

避難所生活でプライバシーを確保するための屋内用のシェルターです。避難生活とはいえ、着替えやダラダラしたりするときは人の目が気になりますよね。(僕は結構、人目が気になるタイプです)
安価な避難用のシェルターを買うのも良いですが、登山用のテント(上の写真)を持っていれば屋外避難場所でも雨風に負けず、前室も付いていて雨に濡れずに靴を置いておけたり、軽い調理もできるので便利です。

登山用ストーブとガス缶

ストーブというと大きな物のイメージがあると思いますが、登山用ストーブは別物です。小さい物なら片手で握れるサイズです。ガス缶と登山用ストーブ合わせて、500mlのペットボトル一本くらいのスペースで収納できます。

非常食を調理したり、お湯を沸かして飲み物を作ったりするのに便利です。

コッヘル(飲み物や料理を入れる耐熱容器)

非常食や飲み物を入れるための容器です。登山用ストーブの上での加熱に耐えられるように設計されているものが良いです。取手が折り畳めて収納時にスペースを取らない物がオススメです。(上の写真でストーブの上に乗っかっている銀色の容器です)

浄水ボトル 

震災の際、あまりの水不足から川の水を飲んだという経験談を聞くことがありましたよね。

川や池などの水をやむなく飲むと現代の日本人は高確率でお腹を壊します。何故なら、川や池の水には

  • 不純物(ゴミ)が混ざっている
  • 雑菌が混ざっている
  • 有害な化学物質が混ざっている

からです。

▼綺麗に見える水でも、そのまま飲むのは危険上記の内、化学物質を取り除くことは困難ですが、不純物は浄水ボトルで、雑菌は煮沸によってほぼ取り除けます。登山時に給水ポイントがないときに浄水ボトルでゴミを除去して、ストーブで煮沸殺菌して、飲料水にすることがありますが、お腹を壊したことはありません。

浄水ボトルには、多孔質な活性炭や微多孔膜が使用されており、浄水性能は抜群に高いです。(流石に透析用の中空糸を使っているという話は聞きませんが)

給水用ウォーターキャリア

避難生活が始まったら、綺麗な水は給水車から受け取る場合も多いです。ポリタンクなどで水を受け取っているニュースを見たことがある方もいるかと思います。

しかし、普段から大きな容器を置いておくのは大変ですし、持ち出すのは不便ですよね。

アウトドアでも使える折りたたみ式の容器なら、普段収納するにもかさばらないので、非常時も持ち出しやすいですよ!

現金や通帳のコピー

ある程度(2〜3万円)の現金と通帳のコピーを用意しておいた方が良いです。

なぜなら、災害の程度にもよりますが、現金があれば食料や飲み物を買うことができるかもしれないからです。

非常食よりも、新鮮な食料の方が美味しいですもんね。通帳のコピーがあると、現金が不足したときに、金融機関でお金を引き出すための手続きが短縮化されますし、収納スペースもほとんど要らないので、入れておいた方がいいです。

パスポートなどの身分証明書のコピー

通帳や健康保険証のコピーだけでも十分かも知れませんが念のため、パスポートを入れておくと身分証明書代わりとしての効力が大きいです。

健康保険証のコピー

避難中に、避難生活中に怪我や病気をした場合、病院に行くことになりますよね。災害時は健康保険証が無くても、勤め先や自分の情報を病院で記入すれば3割負担で診療してもらえることが多いです。

しかし、災害の程度によっては上記のような特別措置を取ってもらえなかったり、特別措置があるにせよ記入に手間がかかったりと、めんどくさくなるケースもあります。

大して収納スペースを取るものではないので、用意しておくべきです。

非常食(最低3日分)

救助がくるまでに時間がかかった場合、生存率が著しく低くなるのは、72時間以降。というのは救助の世界では有名な話です。

理由としては人が飲まず食わずで生きれるのは72時間という話もあります。

救助が来るまでに、食料が支給されるまでにどれだけ自分で用意できてるかが、生死を分けるポイントととも言えます。

以下にコンパクトでカロリーが取れる非常食に適した食品の例を記載します。登山時に持っていく食料と災害時に備える非常食料はよく似ており、保存期間も長いので、登山バッグの中に用意しておくと良いです。

消費期限内に、幸にして災害に見舞われなかったら、食べて新しい物を買い足すと無駄にならず良いですよ!

フリーズドライ食品やアルファ米、缶詰

フリーズドライ食品やアルファ米がオススメな理由は下記の2点です。

  • お湯で戻して簡単に食べられる
  • レトルト食品などと比べても軽量で、分量が多くてもかさ張らない

調理が簡単で、収納スペースを取らない、災害時に適した食品ですね。個人的な意見ですが、一般の非常食品と登山用の食料を食べ比べると、登山用の方が美味しいことが多いので、オススメです。

味噌汁やココアなど即席で作れる飲み物

水やお湯、せいぜいお茶でも生存という意味では良いかもしれませんが、避難生活までを見越して考えると、味噌汁などの汁物やココアや紅茶があった方がQOLが上がります。

この記事で記載した防災グッズは全て登山ショップ(オンライン)で購入することができます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

どうも、ヤツです。 リアルでは企業で研究・開発してますが、将来見えすぎてマジつまらんという思いからブログ始めました。 生活していて、役に立つこととか、お得なことを発信しています。