最近、SDGsという言葉を良く耳にしませんか?「持続可能な社会」を作ろうという取り組みで、気候変動に対応しようとか水を守ろうとか17個の観点が設定されています。
その中で、食品ロス削減という観点があります。そこで、捨てられる食材を減らして資源を有効活用しようという取り組みが活発化しています。
具体的な取り組みを紹介します。スーパーの、お惣菜コーナーを思い出してください。消費期限が迫ったお惣菜に夕方〜夜にかけて値引きシールが貼られて安くなりますよね。
閉店間際だと半額やそれ以上の割引率も良く見かけますが、スーパーは原価割れしてでも売りたいのです。なぜなら、もしお惣菜が売れなかった場合、廃棄にコストがかかるからです。
食品はロスされないし、廃棄のコストもかからないという非常に合理的な考え方です。一方、飲食店ではスーパーのように、次の日に持ち越さない料理を安価に提供するといったことは、ほとんどしていなかったですよね。
そこに目を付けたのが「食のサブスクリプション」に取り組む企業です。飲食店では廃棄される筈の料理をお金に変えられる、消費者は安く料理が手に入るのでwin-winだし、その仲介をしようという試みです。
関東と関西で、それぞれ別の会社が中心となってサービスを開始しています。それぞれでメジャーになっていきそうな食のサブスクリプションサービスを紹介します。
お得な食のサブスク!賞味期限の迫った料理を安く手に入れられます!
関西(フードパスポート)
加盟店舗約1200件(2020年)で以下の条件で格安に料理を手に入れることができます。
- 利用料金は月額980円
- 毎月10回まで利用可能
- お店で料理を食べる
アプリとなっており、エリア指定で全ての加盟店舗を閲覧することもでき、かつ自分が住んでいる地域の近くにある店舗を地図から検索するシステムも搭載されています。
それぞれの検索の仕方と具体的なサービス内容を簡単に説明します。
▼フードパスポートのアプリをダウンロードできます
フードパスポート-飲食店のおまかせメニューをシェアリング
株式会社REARS無料posted withアプリーチ
エリア指定
アプリ上部に「エリア指定」というボタンがあるのでクリックすると以下のように加盟店舗の絞り込みができます。
▼アプリのエリア指定から加盟店舗を絞り込み
食べに行きたいエリアを選択して、確定ボタンを押すと加盟店舗の一覧が表示されます。
▼加盟店舗の一覧が表示される
例えば、梅田でお好み焼きを食べたい場合は大阪の梅田のそばにある「お好み焼き 千草」が候補として出てきますので、選択します。
▼店舗を選択し、サービス内容を見る
スタッフが練習で作ったとん平焼きが無料でいただけるようです。付き出しは無いですが、ワンドリンク注文が必要です、晩御飯にビールと一緒に食べたいですね。
「お店で注文」ボタンを押すと、注文か確定し訪問時に店員さんに伝えれば、とん平焼きが貰えます。
地図から検索
▼地図から加盟店舗を絞り込む加盟店舗数は流石の1000件越えで、選択肢は沢山あります。灰色のマークは加盟店舗ではあるものの検索した時点ではサービスをしていないところ、赤い食事マークのところは検索した時点でサービス利用可能な店舗です。
サービス利用可能な店舗のマークをクリックすると、お店の名前が出てきて注文までできるので、アプリとして使いやすいです。
一方、お店で食べなくてはならないので、他に注文すると意外と高くなってしまう可能性はあります。幸い、加盟店舗数は多いので食べログやホットペッパーのクーポンと併用できる店舗であれば、とてもお得に食事できることもあります。
関東(Reduce go)
加盟店舗約200件(2020年)で、以下の条件で格安に料理を手に入れることができます。
- 利用料金は月額1980円
- 毎日2回まで利用可能
- お店まで料理を取りに行く
「Reduce Go」もアプリとなっており、エリア指定で全ての加盟店舗を閲覧することもできますが基本的に余剰商品がある加盟店舗の中から検索するのが通例です。フードパスポートとは異なり、地図から検索するシステムは搭載されていません。
こちらも検索の仕方と具体的なサービス内容を簡単に説明します。
▼Reduce goのアプリをダウンロードできます
Reduce GO
SHIFFT Inc.無料posted withアプリーチ
エリア指定
アプリの左下に「食品」と書かれたボタンがあるのでクリックすると、余剰商品リストが出てきます。
21時を過ぎると閉店準備のせいか、商品の数がガクッと減ります。
▼余剰商品リストから欲しい商品を選択
余剰商品をクリックすると「商品名」とお店の所在地が表示され、この画面から注文が可能となります。
▼どんな商品か確認
どんなお店か気になる場合はアプリ右下のボタン「加盟店」からお店のあるエリアを指定すれば、お店の内覧や通常メニューを見ることができますが、残念ながら加盟店の画面からは注文することはできません。
▼エリアを入力して、どんなお店か確認加盟店舗数は200件程度なので、選択肢はフードパスポートと比べると多くありません。また、地図検索機能が無いので、お店を調べるのが少し手間、注文か「食品」と書かれたボタンからしかできないなど、フードパスポートと比べてアプリが使いにくいです。
一方、フードパスポートと異なり、お店で食べずに持ち帰りができるので本当に無料で持ち帰ることができます。また、一日2回まで注文可能ですが同一店舗での利用も可能なので纏めて食べたいメニューを貰うこともできます。
まとめ
関東と関西でメジャーになりつつある、「Reduce Go」と「フードパスポート」の違いを以下に纏めました。使い勝手が良く、店舗数は多いが店内で食事する必要があるフードパスポートは居酒屋などのコストを下げるのに良いと思います。
一方、Reduce GOは使い勝手はイマイチ、店舗数は少ないですが、店内で食事をしなくていいので、家での食事に一品プラスするのに便利だと思います。
今から、このような食品ロスを削減することに貢献するサービスはどんどん増えていくと思います。日々の食事代を節約できるので自宅の近くに加盟店舗があれば活用してみては如何でしょうか。
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