心構え!塾講師をするならこれだけは忘れるな

大学生や就職で、「何の仕事しようかな」と思っているあなた、仕事に何を求めますか?給料ですか、やりがい、時間の短さなどなど、、、あると思います。

塾講師の仕事は、あなたが「短時間でお金を稼ぐ」ことを目的としているなら、ぴったりです。

時給換算で2000円〜3000円くらいもらえますし、成果を出せば時給換算4000円オーバーも可能です。学生時代、塾で6年間ほど週4でアルバイトしていた経験があり、始めの2年は時給2000円、次の2年で時給3000円、大学院生になってからの最後の2年で時給4000円へと上がった経験があります。

ただし、アルバイトだとしても楽な仕事ではありません。基本、一日3コマ(60分×3授業)入るとして、時給が発生しない授業の準備に60分はかかりますし、結構頭を使います。

頭というのは、何も頭が良くないとダメというわけではありません。どう教えたら生徒が授業の内容を理解しやすいかな、興味をもってくれるかな、と考えることが重要なんです。

今回は塾講師をするにあたって、生徒が授業に興味を持ち、かつ学力も向上するために、あなたが理解しておくべきコツを紹介します。

良い塾講師であるためのコツ

生徒が理解しやすいように教えるコツは2つ、興味をもつように教えるコツは1つだけです。

教え方

立場

一つ目は”生徒の立場に立って”考えることに頭を使うことです。

この”生徒の立場に立って”というのが塾講師をする上で、とても重要です。要は”自分の立場、頭の出来高で考えたらダメ”なんです。別の言い方をするなら”生徒の立場まで降りて”考える必要があります。

めっちゃありきたりな例を挙げると中学受験を考えてる生徒に方程式が念頭にある教え方しても、生徒からすれば「何それ?」ですよね(中学受験では方程式使うのはNGです)塾講師をする人は”既に方程式を習った立場”ですが、生徒は習っていない立場なんです。

自分が生徒の立場だったら分かる内容の話か、よく考えて授業しましょう。

頭のレベル

二つ目は、生徒の頭のレベルに合わせて教えることに頭を使うことです。

あなたが頭が良い部類だと自分の頭を基準に教えてしまうことがあると思いますが、それではダメです。だって生徒がみんな、あなたと同じレベルで考えられるわけではないですよね。生徒の頭はまだまだ発展途上です。

高校受験だと上記のように立場の違いによって、生徒の理解が得られないことは中学受験のときと比べると減りますが、一方で難しい問題だとあなたの思考力に生徒がついて来られないことがあります。

理科を例に挙げると位置によって異なる地層の断面の例があって、その傍にある地層の断面がどうなっているか選べとか、或いは地球の北半球で見えた星座が南半球ではどのように見えるか図示しろ、などの空間を意識する問題があります。

さて、どうやって教えましょうか?立体って難しいですよね、あなたの頭の中では”くるくる”と回転させることができても、生徒も同じように”くるくる”できるとは限りません。

「正解はこれだ!」というものはありません。講師によって教え方は異なります。僕は物を使って教えていました。準備の段階で、例えば天体の立体回転系の範囲を教えるときはボールとマジックペンを教室に持って行き、実際にボールに星の絵を描いて、回転させて視覚的に分かるように教えていました。メインはボール、ホワイトボードはボールだけでは伝わらないとこらをサポートするために使ってました。

なおボールにマジックペンで書いても、手洗い用だとかの消毒用エタノールがあれば簡単に消せるので問題ありません。

授業に興味を持たせるには

どんなに上手い教え方をしても、生徒が授業に興味を持たないのであれば、全く意味がありません。なぜなら、塾講師の仕事の目的は授業をすることではなく、生徒の成績を上げることだからです。

極端な話、教え方は下手くそでも成績が伸びれば、オッケーです。したがって、生徒の成績を伸ばすには、上手い授業をすることよりも、まずは生徒が授業自体に興味を持つことが重要です。

「じゃあ、どんなことすれば授業に興味をもってもらえるの?」

コツはたった一つだけで、あなたが教えていることが生徒にとって”面白い”と思えるかどうかです。

“面白い”と感じるポイントは人によって様々ですが、「塾講師のキャラ」、「授業の分かりやすさ」、「身近に感じる内容」、の3点は共通しています。

自分が学生だったころ、面白いキャラの先生はいませんでしたか?面白い先生の授業は”面白い”ですよね。

「そりゃそうやし、そんな先生いたけど、自分そんなにおもろないし、無理やわ」と思うかもですが、誰でも全然面白い先生になれます。

あれって、わざとやっているわけでは無く、素でやってる場合がほとんどです。”先生という立場”の殻で自分を守るのでは無く、本音で生徒と話す先生こそが面白い先生です。

例えば、中学〜高校の生徒(特に女子)は恋愛についてのトークが好きで、男女の恋愛観について聞いてきたりしますが、一般的な模範解答に逃げず本音で自分の考えを話して、たまには授業を一時間まるまる潰したりするのも全然ありだと思います。

つまらない授業で一時間潰すよりかは、生徒が先生のキャラに興味を持つ→”面白い”と思う→授業を聞くようになる方が100倍価値があります。それに恋愛というのは、今後の人生に大きな影響を与えるので、生徒の人生のことを考えれば大事な話ですからねw

「授業の分かりやすさ」というのは上述した「生徒の立場に立って教える」ことと、「生徒のレベルに合わせて教える」ことで十分です。生徒が分かる範囲で、できるだけ噛み砕いて教えることが重要です。

最後に「身近に感じる内容」が意味するところは、授業の分かりやすさと重なる部分はありますが、生徒が体感もしくはイメージしやすい内容で授業することです。

例えば、中学理科の化学の範囲で酸化反応について教えるときに、10円玉(Cu)は元々ピカピカしてるけど酸化されて、こんな色(CuO)になってるんやでと教えると生徒が身近に体感している現象と結びつくので興味がわきます。

そこから話が膨らんで、「汚れてるから色変わってるんちゃうの」と生徒が言ってくることを想定して、レモン水で磨いてピカピカに戻ることまで見せてあげれば完璧ですw

「なんで100円玉は色変わらんの」という話に膨らんだら、酸化されやすいものと酸化されにくいものがあるんやで、と教えれば化学反応式で酸化されるものと酸化されないものがあることに対しても納得がいく説明ができます。

全ての内容で、上記のような説明ができるわけではないですが、なるべく「生徒が身近に感じられる内容」で説明すると”面白い”授業になります。

僕は塾講師は”生徒の将来の選択肢を広げる”ためにいると思います。なんやかんや日本は学歴社会ですし、偏差値の高い大学に行った方が選べる仕事の幅が広くなりますからね。

そして、欲を言えば塾講師は生徒の地頭を良くして欲しいです。地頭が良くなれば、生徒が社会で生きる力が上がります。まだ知らないことに対して「なんでこうなったと思う?」とか「こうしたらどうなると思う?」だとか授業中に生徒へ考えさせ、生徒に自分の意見を言わせることで考える力とそれを言葉にする能力がつきます。

塾講師が知っていることだけで無く、塾講師自身も知らないことに対して、生徒へ質問して一緒に考えてディベートするのも大事なことだと思います。「お金払ってるのに、それって授業ちゃうやんけ!」と思うかもですが、塾講師に論理立てて推論を立てる能力があれば生徒は推論を立てる方法を学ぶことができます。

地頭を良くするのに大事なプロセスである推論を立てる方法って教わる場ってあります?無いですよね。塾講師は成果(成績向上)を上げるのが第一の仕事ですが、生徒の地頭をまで良くするのが第二の仕事です。

これから塾の講師をしようと考えてる方は生徒の成績向上だけでなく地頭まで良くして、生徒が将来ハッピーになれるように協力してあげてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

どうも、ヤツです。 リアルでは企業で研究・開発してますが、将来見えすぎてマジつまらんという思いからブログ始めました。 生活していて、役に立つこととか、お得なことを発信しています。